株式会社エキュメノポリス

会話AIエージェントの開発を手掛けるエキュメノポリスは、Pre-Aラウンドの2ndクローズとして、QBキャピタル・NCBベンチャーキャピタルが運営するQB第二号投資事業有限責任組合、および静岡キャピタルを引受先とする第三者割当増資を実施し、目標としていた総額2.5億円の資金調達を完了した。
エキュメノポリスは2022年5月に設立され、会話AIエージェントプラットフォームやアプリケーションの開発を行っている。主な事業として、言語学習支援サービス「LANGX(ラングエックス)」を展開し、大学や自治体教育委員会を通じて中学校・高等学校などへのサービス提供を拡大している。LANGXは、AIエージェントとの自然なインタビューやロールプレイを通じて、受講者の英語スピーキング能力を評価する。評価は、語彙の豊富さ、文法の正確さ、流暢さ、発音の良さ、インタラクティブ性、一貫性などの側面から行われ、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づいて総合的なスコアが提供される。AIエージェントとの対話を通じて、自身の英語スピーキング能力を詳細に把握し、今後の学習課題を明確にすることができる。
代表取締役の松山 洋一氏は、大学院修了後、米国カーネギーメロン大学にてダボス会議公式バーチャルアシスタント「SARA」の研究開発プロジェクトや、Google、Microsoft、Yahoo!などとの会話AI産学連携プロジェクトを主導。2019年に帰国し、早稲田大学知覚情報システム研究所の主任研究員(研究院准教授)として着任。 2022年にエキュメノポリスを創業し、会話AI技術の社会実装に取り組んでいる。同社の開発チームは、日本、米国、英国、ポーランドなど多様な国籍・学術的背景を持つメンバーで構成されている。
近年、AI分野への投資が活発化しており、2024年にはベンチャーキャピタル投資全体の約3分の1がAI関連企業に向けられ、前年比80%以上の増加を記録した。 エキュメノポリスのような会話AIエージェント開発企業への注目も高まっている。
今回の資金調達により、LANGX事業の拡大、研究開発体制の強化、会話AIエージェント技術を活用したプラットフォーム事業の開発を推進する予定だという。
画像はエキュメノポリス HPより