中高生向けキャリアサービス「はたらく部」を運営・提供するRePlayceがプレシリーズAラウンドにて、1.1億円の資金調達を実施したことを明らかにした。
今回のラウンドでの引受先は、ニッセイ・キャピタル、NTTドコモ等。
同社が提供するはたらく部は、さまざまな業界で活躍する現役の社会人が、放課後の中高生の学びや将来の進路をサポートするサービス。同サービスには、オンライン職場体験などができる「はたらく部コース」と、小論文や面接の対策・指導を行う「総合型選抜対策コース」がある。さらに、オンライン部室を設けており、居住地や時間に関係なく全国の受講生とオンライン上でつながることができる。
2025年4月には、通信制高校サポート校「HR高等学院」を開校する計画だ。カシマ教育グループの「鹿島山北高等学校」と提携し、オンライン・オフラインの両方を活かした学習を通じて、高校卒業資格や大学進学を目指すこともできる教育機関となる。協賛企業とも連携し、社会での課題解決や職業について実践的に学ぶ機会も提供する予定だという。
同社は、NTT東日本でビジネス開発本部に所属し、NTTグループ内の組織活性化に取り組んできた山本 将裕氏が2024年1月に設立した。山本氏は、NTT東日本アクセラレータープログラムの立ち上げや、経済産業省の「J-Startup」プログラムでJ-Startup Supportersとしてスタートアップの成長を支援するなど、多くのベンチャー企業との協業で新規事業を創出した経験を持つ。2021年にはNTTドコモに参画してはたらく部を立ち上げ、2024年にスピンアウトしてReplaceを設立。
はたらく部は、NTTドコモのサービスとして2022年5月に提供開始。今回の調達資金は、通信制高校サポート校「HR高等学院」の開校に向けた準備や教育機関、自治体、企業などとの連携に充当する。
2024年5月には、「Climbers Startup JAPAN 2024」における「Dream Pitch グランプリ」で優勝した。同年7月には、今後は、静岡県が今年度新たに開始する高校生向けアントレプレナーシップ育成プログラム「FuJI」を受託・運営すると発表した。今後は、HR高等学院を立ち上げ、幅広い業界の企業との連携を強化する。これにより、就職や推薦入試による大学進学など、多様な進路をサポートできる体制を整える予定だという。
画像はRePlayceプレスリリースより