テレプレゼンスシステム「窓」を開発するMUSVI、シリーズAで累計7.2億円を調達ーー導入拡大と新市場での展開を視野に

テレプレゼンスシステム「窓」を開発するMUSVI、シリーズAで累計7.2億円を調達ーー導入拡大と新市場での展開を視野に

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テレプレゼンスシステム「窓」を開発・提供するMUSVI株式会社は、シリーズAラウンドのエクステンションとして、累計7.2億円の資金調達を完了した。

今回のラウンドには、住友商事グループのCVCである住商ベンチャー・パートナーズを引受先とした第三者割当増資、日本政策金融公庫による新株予約権付融資が含まれる。

同社は2022年に設立され、ソニーグループにおいて20年にわたり蓄積された技術を基に、リアルな遠隔コミュニケーションを可能にするテレプレゼンスシステム「窓」を開発。同製品は、高い臨場感と低遅延による自然な対話体験を提供し、物理的な距離を感じさせないコミュニケーション手段として注目を集めている。2022年9月の本格展開以来、国内外に累計600台以上を導入し、ビジネスや医療、教育など幅広い分野での活用が進んでいる。

代表取締役である阪井 祐介氏は、ソニー(現・ソニーグループ)に入社後20年以上にわたり、距離の制約を超えて"あたかも同じ空間にいるような"自然なコミュニケーションを可能とする「窓」の実現に向け、認知心理学、建築、インタラクションデザインの観点から研究開発を行ってきた。2019年からはSRE AI Partnersにおいて、オフィス、医療・介護、教育、地域創生など幅広い領域で、人と人、空間をつなぐコンサルティング事業を展開し、2022年1月にMUSVIを創業、代表取締役に就任。「窓」のさらなる社会実装を推進している。

テレプレゼンス市場は、パンデミック以降のリモートワーク定着と国際的な人材交流の増加を背景に、近年注目を集めている。従来のビデオ通話では得られない「その場にいるような」体験価値を提供するプロダクトへのニーズは、企業や教育機関を中心に高まりつつある。

今回の資金調達により、「窓」のさらなる普及と技術的な進化を目指す。今後も技術とサービスの革新を通じて、人と人、人と空間のつながりの形を進化させていく構えだ。

画像はMUSVI HPより

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