ドーナッツロボティクス株式会社

ヒューマノイド開発を手掛けるドーナッツロボティクス株式会社は、介護施設を運営するチャーム・ケア・コーポレーションと資本業務提携契約を締結したと発表した。チャーム・ケアが、ドーナッツロボティクスの普通株式を3億円で引き受けるとしている。
ドーナッツロボティクスは、ヒューマノイドや生成AIを活用したロボットの開発を開発するスタートアップだ。創業のきっかけは、代表の小野泰助氏が、離れて暮らす母親を見守るための小型ロボットを作ろうと考えたことにある。
主力のヒューマノイド「cinnamon」シリーズでは、2017年に翻訳・案内ロボットとして「羽田空港ロボットプロジェクト」に採択されたことを機に開発を進め、会話機能や現場での運用技術を蓄積してきたという。現在は、外国製ハードウェアのチップ変更や国内での組立てに着手し、日本製への変更に取り組んでいるほか、騒音環境でもジェスチャーによって操作できる制御技術の特許を申請している。
高齢化に伴って介護サービスへの需要が高まる一方、介護人材の確保は中長期的な課題となっている。介護現場では、見守り機器やICT、AI、ロボティクスなどを活用し、業務負担を軽減する取り組みが進められている。
チャーム・ケアは、介護付有料老人ホームを中心に施設を運営しており、これまでも見守り支援機器などのICT・DX技術を導入してきた。今回の提携に先立ち、両社は2026年7月からチャーム・ケアが運営する介護付有料老人ホームで「cinnamon」を実験的に導入している。
現在は、入居者との会話やコミュニケーションを中心に活用している。今後は、すでに開発しているパトロール機能を強化するとともに、ナースコールへの対応など、施設内の具体的な業務支援機能の実装を段階的に進める。
今回の出資を通じて、両社は資本面でも関係を強化し、短期的なロボット導入にとどまらず、人とロボットが協働する介護運営モデルの構築を進める。2026年末には、ドーナッツロボティクスが主催するメディア・関係者向けイベントで、両社のロードマップや開発技術を発表する予定だ。






