G-ant、1.2億円を調達──クリエイターIPトイの海外展開と事業拡大を加速

G-ant、1.2億円を調達──クリエイターIPトイの海外展開と事業拡大を加速

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クリエイターエコノミーとファンダムトイ領域で「ミタクルブロック」を展開する株式会社G-antは、ANOBAKA、mint、ごうぎんキャピタルを引受先とするプレシリーズAラウンドで総額1.2億円の資金調達を実施した。

G-antは、ボクセル技術を応用した組み立て体験型ブロックフィギュア「ミタクルブロック」を開発・販売している。ミタクルブロックは、イメージを自由自在に立体化できる革新的なブロックトイである。従来のブロックとは異なり、空間ピクセル(ボクセル)データを活用したプログラムによる自動変換を採用し、制作時間を大幅に短縮している。さらに、専属デザイナーが細部までこだわることで、2D素材を高い再現度で3Dブロックフィギュアへと立体化することが可能だ。

VTuberやイラストレーター、ゲーム実況者など多様なクリエイターのIPに柔軟に対応し、金型不要で小ロットかつ多品種展開ができる独自ビジネスモデルを採用していることが特徴である。「好き」の体験設計やUGC創出を重視し、ファンコミュニティの熱量を最大化することで新たな経済圏の構築を目指している。

近年、クリエイターエコノミー市場は世界的に拡大し、グローバルで数十兆円規模、日本国内でも数兆円規模へと成長している。一方、立体グッズ市場では、金型制作に数百万円規模の初期コストが必要な点や、大量生産前提による在庫リスク、商品化されるIP・キャラクターの偏りといった構造的な課題が存在する。

その結果、多くのIPやクリエイターにとって立体グッズ展開は「挑戦したくても踏み出しにくい領域」となってきた。また、ファン側においても短期的な消費や過度な購入に偏りやすい構造が課題となっている。

G-antは、こうした課題に対し、技術と事業設計の両面からアプローチすることで、ファン・IP・クリエイターの三者にとって持続可能な関係性の構築を目指している。

代表取締役CEOは平川彰悟氏。コンサルティング企業にて、大手企業の基幹業務システム導入プロジェクトの財務会計領域を担当した後、独立しフリーランスのコンサルタントとして活動。2020年10月、G-antを創業。創業動機はコンサルティングビジネスに留まらず、自らプロダクトを開発したいという思いによる。幼少期からアニメやコミック、ゲーム、キャラクターグッズに親しんだ体験がIPを用いた事業の構想につながっている。

平川氏は、「私はこれまで、映画やアニメ、キャラクターといったエンターテインメントから、何度も人生の原動力をもらってきました。誰かの創造から生まれた物語やキャラクターが、時間や国境を越えて人の心に残り続ける。その力は、これからの時代において、さらに大きな価値を持つと確信しています。G-antは、人々が自分の「好き」をかたちにして、もっと楽しめるような文化を育てていく会社です。ここから先の未来を、一緒に形にしていけることを楽しみにしています」とコメントしている。(一部抜粋)

調達した資金は、IPとの協業強化、プロダクト開発、マーケティング、人材採用などに活用する方針である。今後は、ファンコミュニティ参加型の企画やデジタルデータ活用によるニ次展開、海外展開にも取り組み、ファンダムトイ領域のプラットフォーム化を推進する計画であるという。

※UGC (User Generated Content):企業ではなく一般のユーザー(消費者)が自発的に作り、発信するコンテンツのこと。SNS投稿、口コミ、レビュー、写真、動画などが該当し、その「リアルな声」が信頼性を高め、マーケティングで重要視される。

画像はG-ant HPより

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