「in the HOTEL」で宿泊業界の採用を支援、Haginoがシードラウンドで6000万円調達

観光・宿泊業界の人材不足解消するHaginoがシードラウンドにて総額6000万円の資金調達を実施した。リードインベスターとしてアニマルスピリッツが参加し、他にANOBAKA、OASIS FUND、個人投資家2名、既存投資家のiFund、F Ventures、さらに政策金融公庫からの融資も含まれる。

同社は、完全成果報酬型の宿泊業界特化型採用支援サービス「in the HOTEL」を提供している。同サービスは、各施設の特徴や働く人々の魅力を発信し、業界内外の潜在的な求職者にリーチすることで、宿泊業界全体のリブランディングと採用力の向上を目指している。サービス開始から4ヶ月で、全国200以上の施設に導入されている。実際に、あるリゾートホテルでは「フロント業務と採用業務の両立が難しい中、in the HOTELの支援により短期間で必要な人材を確保できた」との声も寄せられている。

代表取締役の坪井 悠起氏は、大学在学中の2023年7月にHaginoを設立。高校時代から観光・宿泊業界に関心を持ち、ホテルの格付けを行う組織でのアルバイトを経験した。新型コロナウイルスの影響で観光業界が停滞する中、不動産SaaSやD2C企業、ベンチャーキャピタルなど、複数のスタートアップでの勤務を通じてビジネスの知見を広げた。その後、観光業界の可能性を再認識し、宿泊業界の人材課題解決に取り組むことを決意した。

日本政府は2030年までに訪日観光客を6000万人に増やす目標を掲げているが、観光産業では人手不足が深刻化している。特に宿泊・飲食業界では約120万人の労働力が不足しているとされ、従業員確保が大きな課題となっている。

今回の資金調達により、in the HOTELの開発と事業拡大を進め、宿泊業界の採用インフラの整備や業界リブランディングの推進、さらに新規事業の立ち上げを行う予定だという。

画像はHaginoプレスリリースより