Cuebus、豊田自動織機からの資金調達で都市型ロボット倉庫「CUEBUS」の拡販を加速

Cuebus、豊田自動織機からの資金調達で都市型ロボット倉庫「CUEBUS」の拡販を加速

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KEPPLE編集部

リニアモーターを活用した都市型立体ロボット倉庫システム「CUEBUS(キューバス)」を提供するCuebusは、豊田自動織機からの資金調達を実施。同社は2015年2月に設立され、代表取締役社長兼CEOは大久保 勝広氏が務める。

大久保氏は、もともとソフトウェアエンジニアとしてキャリアを積んでいたが、物流業界の課題に直面し、これを解決するためにCuebusを創業した。EC(電子商取引)の拡大に伴い、物流量が増加し、従来のシステムでは対応が難しくなると考え、新たな物流ソリューションの開発に着手した。 

CUEBUSは、リニアモーターを使用した都市型立体ロボット倉庫であり、通路不要で天井近くまで収納可能な高い格納率を実現している。シンプルなユニット構造により、小規模から大規模まで柔軟に対応し、容易に拡張が可能である。また、リニアモーターを床面側に設置することにより、移動する棚はモーターやバッテリーを必要とせず、高い耐久性を持つ。 

同社は、ロジスティクスに関するコンサルティングサービス「CoLogi(コロジ)」や、システムデザインに関するコンサルティングサービス「CoDesi(コデジ)」も提供している。

2024年12月には、豊田自動織機を引受先とする第三者割当増資を実施し、シリーズBエクステンションの資金調達を行った。これにより、豊田自動織機との協業を強化し、同社の販売ネットワークを活用したCUEBUSの拡販を目指すとしている。豊田自動織機は、フォークリフトや物流機器、自動化システムの開発・販売で実績を持つ企業であり、今回の資本提携により、CUEBUSの普及拡大が期待される。

物流業界では、EC市場の拡大や少子高齢化による労働力不足を背景に、自動化・省人化のニーズが高まっている。特に、都市部における物流拠点の効率化は喫緊の課題であり、CUEBUSのような都市型立体ロボット倉庫システムへの関心が集まる同分野では、他にも自動倉庫システムを提供する企業が存在し、競争が激化している。

2024年2月にシリーズBラウンドでの資金調達を実施し、MLCベンチャーズ、Abies Ventures、トヨタ紡織を引受先とする第三者割当増資を行った。

今回の資金調達と提携により、CUEBUSのさらなる開発・普及を進め、物流業界の課題解決に寄与することを目指している。今後の展開として、豊田自動織機の販売ネットワークを活用した市場拡大や、新機能の開発が期待される。

画像はCuebusプレスリリースより

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