資金調達総額は引き続き減少傾向ー2025年2月 KEPPLE Monthly Report

マンスリーレポートでは、2025年1月の日本のスタートアップ市場を資金調達動向の観点から振り返る。あわせて、注目の調達案件を踏まえながら、スタートアップ市場の直近のトレンドを解説する。なお、本データは公表資料をもとに作成しており、資金調達額には融資も含む。
ケップルの調査によると、2025年1月の日本のスタートアップの資金調達総額は390億円(前月比52%減)、資金調達件数は144件(前月比9%減)だった。過去6か月間の月次資金調達金額推移は以下の通りとなった。なお、1月にインターステラテクノロジズが発表した、ウーブン・バイ・トヨタが同社に出資することが決まった約70億円も調達総額に計上している。
調達総額は前月比で50%超の減少となった。これは、50億円以上の大型調達がインターステラテクノロジズの1件に留まったことに起因する。
調達件数も前月比で減少したが、調達総額に比べて安定して推移している。
過去6か月の合計では、調達総額は4,196億円で前年同期比33%増、調達件数は979件で前年同期比7%増となった。資金調達が冷え込んでいた昨年と比べ、2024年下半期は徐々に資金調達額が回復してきているのが覗える。
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Writer
株式会社ケップル / Data Analysis Group / Database Division / アナリスト
新卒で全日本空輸株式会社に入社し、主にマーケティング&セールスや国際線の収入策定に従事。INSEADにてMBA取得後、シンガポールのコンサルティング会社にて、航空業界を対象に戦略策定やデューディリジェンスを行ったのち、2023年ケップルに参画。主に海外スタートアップと日本企業の提携促進や新規事業立ち上げに携わるほか、KEPPLEメディアやKEPPLE DBへの独自コンテンツの企画、発信も行う。
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