株式会社ガクシー

奨学金プラットフォームを運営する株式会社ガクシーは、シリーズBラウンドの1stクローズとして、エクイティおよびデットを合わせて総額4.25億円の資金調達を実施した。ニッセイ・キャピタルをリード投資家に、テラスカイベンチャーズ、三菱UFJ信託銀行、STATION Ai Central Japan 1号ファンドなどが出資・融資に参画した。
ガクシーは2019年設立。奨学金情報サイト「ガクシー」を中心に、奨学金の検索・申請支援に加え、運営団体向けクラウド管理システム「ガクシーAgent」や、個人・企業による奨学金創設支援「シン・奨学金」などを展開する。奨学金を「探す」だけでなく「創る」仕組みも提供し、資金提供者と学生をつなぐ基盤として機能している。
日本では教育機会の格差が課題とされる一方、個人資産の社会還元や企業の社会的投資への関心も高まっている。ただし、寄付先の選定や運営負担、透明性への不安が障壁となり、資金供給が十分に回りにくい側面がある。こうした中で、奨学金を通じた直接支援や、採用・ブランディングと結びつけた活用が広がりつつある。
同社は2025年時点で、約100の奨学金制度の創出を支援し、約900名の学生に総額12.7億円超の給付型支援を実現した。企業側では、特定領域の学生と早期に接点を持つ手段としての活用が進み、個人による奨学金創設の事例も増えている。
今回の調達資金は、プラットフォームの機能開発やユーザー体験の向上、奨学金業務のDX、個人・企業による奨学金創設の促進、採用・ブランディングと連動した新たな奨学金モデルの開発などに充当する。
今後は、奨学金の総量を持続的に増やす仕組みづくりと、個人・企業・自治体など多様な主体が参加する資金循環の拡大を進める方針だ。奨学金を起点とした教育機会の拡張と人材育成の取り組みが、どこまで社会に広がるかが注目される。










