「テクノロジーの力であらゆるものを安全で便利で気持ちよく『つなげる』」というミッションのもと、「Home」「Workspace」「Experience」の3つの事業領域において、デジタルコネクトプラットフォームの企画・設計・開発を行う株式会社ビットキー。自社プロダクトの開発に留まらず、様々な大手企業との協業を発表するなど快進撃を続ける同社は、さらなる組織の拡大を見越して、昨年秋に本社オフィスを移転した。
元々同じビルのシェアオフィスに置いていた拠点を9Fワンフロアへ移し、自社ソリューション満載で構えた本社オフィスは「ライブショールーム」の役割を持つという。今回はオフィスを訪問し体験したビットキーの注目プロダクトや、ショールームの様子をレポートしていく。
ビルを丸ごと「workhub」仕様に
まず驚いたのは、ビルのエントランスからプロダクト体験がはじまるということ。既築のオフィスビルである「東京スクエアガーデン」の既存設備に、「workhub」(※)を後付けで導入し、短期間でビル一棟のDX化を実現したという。
エントランスには「workhub Reception」という来訪者向けのスマート受付システムが設置されており、事前にメールで送られてきた入館用のQRコードを端末にかざすだけで、受付が完了。入館証が発行され、有人受付を介さずに直接オフィスへ向かうことができる。同時に、打ち合わせ予定のビットキー社員に入館が通知される。
(※)人と仕事の間の分断を「つなげる」ことで解消するコネクトプラットフォーム。デジタルキーでの解錠を可能にするスマートロックや、無人受付、会議室予約やログ管理など、ワークスペースでのDX化を促進し、シームレスな環境を作るソリューション。
非対面のまま会議室に入室が可能
このQRコードを手に9階へ上がると、ビットキーのロゴからインスパイアされたパターンが大胆に装飾されたエントランスがお目見え。スタイリッシュな空間の広がりに、内部への期待が高まる。
エントランスホールには、会議室マップと混雑状況が一目でわかるモニターが設置されており、使用会議室入口のタブレット端末にQRコードをかざすと、カギが解錠され入室できる。ここまで非対面のままたどり着くことが可能。すでに訪問先の社員にも通知されているので、スムーズに打ち合わせを開始することができる仕組みだ。コロナ禍も続く中、人との接触なく目的地までたどり着けるこのシステムは、今後ますますニーズが高まりそうだ。
会議室利用も専用アプリでスマートに
各会議室には、会議室の利用をスムーズに行うタブレット用アプリ「workhub Room Support」を設置し、予約状況の表示や延長、「カラ」予約防止の自動キャンセル、予約時間終了前のお知らせなどに対応。ビットキー社員は顔登録がされており、顔での会議室即時予約や、顔でカギを解錠することもできるという。これならば、都度PCから会議室予約システムにアクセスする必要がなく、その場で利用状況の確認や予約をすることができる。このようなシステム導入によるオペレーションの改善が、スペース活用や業務効率化に直結するのは言うまでもない。
ログ管理でスペース活用の効率化を実現
会議室エリアを抜けると、ビットキーの象徴的なロゴパターンが柱や天井などいたるところに散りばめられ、コーポレートメッセージでもある「CONNECT」の文字が目に飛び込む「Connect Area」をはじめ、開放感溢れる各執務エリアが広がる。一部のエリアでは社員が各座席を予約して確保・使用することができる。ビーコンで取得された社員の位置情報はモニターに表示され(表示有無は任意)、使用したいスペースの予約はスマホで簡単に行える。ログ管理もできるので、社員の稼働状況や各スペースの使用頻度なども把握することが可能だという。蓄積されたデータは、さらなる改善を目指したオフィスのリノベーションの際にも一役買いそうだ。
快適なWeb会議環境「Bitkey work booth」
増加するWeb会議に対応するため、ワークブースは個人用が29台導入されている。会議室と同様「workhub Room Support」が設置されているので、簡単に予約や利用ができる。このワークブースは、スマートロック、利用者向けの予約サイト、ブース管理者向けのシステムなどをワンパッケージにした スマートワークブース「Bitkey work booth」としても販売されている。一般のオフィスはもちろんサテライトオフィスや住宅、商業施設の空きスペースなどへ導入が進んでいるという。
ワークブースは他にも、1on1や採用Web面談などといった打ち合わせに使える4人用も6台設置。Web会議室や打合せ場所難民になる心配もなく、いつでも快適な環境で会議にのぞむことができる。
歴代製品もアーカイブ展示
オフィスの中央に位置する工房の周りには、歴代製品がずらりと並ぶ。初代スマートロックからプロダクトが進化していった過程や、製品ラインナップの広がりを一目で見ることができる。
ビットキーが描く、ワークスタイルの進化
「このオフィスは、お打ち合わせにお越しいただいたお客様に、実際にビットキー製品を体験していただく『ライブショールーム』の役割を持っています。同時に、新製品の研究開発をその場で行えるラボとしての役割も果たしているのです」そう語るのは広報の北島香織氏。昨年秋のオープンから、すでに2,500名以上の法人の来客があり、ショールームでの実体験が大規模ビルやマンション、オフィスなどへの導入を後押ししているという。
「実際に来て体験いただくと、視野が広がると思います。今後、オフィスの移転やリニューアルを考えられている企業の経営者の方や管理部門の方々にも、ぜひお越しいただきたいですね」(北島氏)
今後も、このショールームでは新しいプロダクトの研究開発・実装を続け、自ら新しい働き方を体現し、具体事例として見せていくという。オフィスの在り方やワークスタイルの多様性を感じさせるビットキーの「ライブショールーム」。今後のさらなる進化にも注目したい。
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株式会社ビットキー
株式会社ビットキーは、スマートロック『bitlock』シリーズの運営や、オフィス・商業施設向け顔認証システムの開発を行う企業。サービス 『bitlock』シリーズの『bitlock LITE』は、アプリ上から自宅の解錠・施錠ができるスマートロック。他者のスマートフォンに開錠権限を渡すことも可能。 IoTプラットフォーム『homehub』も運営。『homehub』は、IoT家電・宅配便の置き配・共有施設の予約などを連携させるサービス。『bitlock』シリーズとの連携をはじめ、他社サービスとの連携も可能。
代表者名 | 江尻祐樹, 福澤匡規, 寳槻昌則 |
設立日 | 2018年5月16日 |
住所 | 東京都中央区京橋3丁目1番1号9階 |