SYNTHESIS、シードで5.8億円調達──AI×戦略コンサルモデルで国内外展開を加速

SYNTHESIS、シードで5.8億円調達──AI×戦略コンサルモデルで国内外展開を加速

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国内でビジネス戦略と先端テクノロジーを融合するコンサルティングファームを標榜する株式会社SYNTHESISは、シードラウンドにおいて 5.8億円 の資金調達を実施した。

調達は、Incubate Fund による第三者割当増資および、みずほ銀行、日本政策金融公庫からの融資を含む。資金は主に「コンサルティング・AI 領域における人材獲得」「ニューヨーク・香港・シンガポールを起点とする海外展開」「AIを活用したコンサルティングモデルの進化」に投入される見込みである。

SYNTHESISは、ビジネス・テクノロジー戦略を核とし、データ、AI、システムプラットフォームなどの強みを活かして、クライアントの本質的な課題解決と持続的な成長に取り組むコンサルティングファームである。2024年に設立され、東京、ニューヨーク、香港、シンガポールの 4 拠点で事業を展開。約 60 名の多国籍・多様なバックグラウンドを有する人材を擁している。国内外のプロジェクトを通じて、戦略策定、事業構造改革、データ戦略など経営アジェンダに加え、システムやプラットフォームの構築・運用支援も提供している。

代表者である武藤惣一郎氏は、2005年アクセンチュア入社。戦略グループで事業戦略立案や営業・オペレーション改革、データ、AI活用などのプロジェクトを主導し、構想策定からシステム開発・業務改革までを一貫して推進。ハーバード・ビジネス・スクール留学後、証券プラクティスのアジア太平洋・アフリカ・ラテンアメリカ・中東地区統括マネジングディレクターを歴任。2024年にSYNTHESISを創業した。

「徹底したクライアントフォーカスと AI を始めとする先端テクノロジーに基づき、国内外のお客様の本質的な課題解決と持続的な価値創造に引き続き貢献してまいります。」と武藤氏はコメントしている。(一部抜粋)

近年、コンサルティング業界においては「戦略」「データ」「AI」の融合が競争優位を左右する要素となっている。特に国内では、デジタル化・業務効率化ニーズの高まり、生成AI や機械学習を含む先端領域の活用が求められているが、多くの企業で体制や人材の整備が進んでいない。

また、海外拠点を持つコンサルティングファームや外資系企業の日本市場での存在感が増しており、グローバルな視点と実装力を持つコンサルティング企業への期待が高まっている。クライアントからは、短期的な成果だけでなく、持続可能な成長と変革を実現できるパートナーを求める声が強い。

今後SYNTHESISが、AIとテクノロジーを基盤とするコンサルティングモデルをどこまで高度化し、国内外の多様な企業に対して実践的かつ持続可能な変革をもたらせるかが注目される。成長市場におけるプレゼンス拡大と人材基盤の強化を通じて、グローバルな競争環境での存在感を高められるかが、今後の成長を左右する鍵となるだろう。

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