「マイクロファイナンス×モビリティ」で見据える展開とは──南アフリカ・インド進出狙うHAKKI AFRICA

3月7日週に報道された資金調達に伴い、ユニコーン(企業評価額10億ドル以上の企業)となった3社を企業評価順に紹介します。
第一位は、オンライン学習を手掛けるBYJU's(企業評価額:220億ドル)でした。デカコーン(企業評価額100億ドル以上)にあたる企業は、世界でも32社しかなく(※1)、そのうちの1社です。コロナ禍の中、各国では学校閉鎖が続いたため、その恩恵を受けました。競合のUnacademyも2021年に4.4億ドルを調達し、企業価値が34億ドルに達するなど、インドのEdTech分野は非常に注目されています。日本では、AIを用いた学習システムを提供するatama plusが2021年に51億円の資金調達を行っています。
第二位は、おつり投資アプリのAcorns(企業評価額:20億ドル程度)でした。ロボアドバイザーなどと同じく、投資初心者の投資ハードルを下げるものとして、人気です。日本では、「トラノコ」(TORANOTECが運営、2021年に29億円を調達)や「マメタス」(マザーズ上場のウェルスナビが運営)が類似企業です。BYJU’sの案件同様、世界最大手の資産運用会社であるBlackRockが資金調達に参画したのが興味深いです。
同率第二位は、ネオバンクのLunar(企業評価額:20億ドル)でした。Lunarが北欧でサービスを開始したとき、すでに北欧の銀行業務は世界的に非常に先行しており、約95%の消費者が既存企業が提供するデジタルバンキングサービスを利用していました。その中での競争を勝ち抜くために、Lunarは既存インフラとの統合やID番号を軸としたサービス展開というアプローチを取りました。高い参入障壁を乗り越えた経験から、Lunarの社長は、 「北欧でネオバンクとして成功できれば、どこでも成功できる」と考えています。日本では、インターネット専業銀行の住信SBIネット銀行がIPOを計画していました。3000億円規模の案件になると報道されていましたが、市況悪化により、上場を取りやめました。
注)
(※1)
https://explodingtopics.com/blog/decacorn-companies
(※2)
https://fortune.com/impact20/2020/acorns/#:~:text=A%20tech%2Ddriven%20financial%20services,billion%20in%20assets%20under%20management.
スタートアップの資金調達情報を漏れなくキャッチアップしたい方へ。
1週間分の資金調達情報を毎週お届けします。
※登録することでプライバシーポリシーに同意したものとします
※配信はいつでも停止できます
投資活動のあらゆる情報を一元的に管理できる案件管理機能を中心に、社内外への報告資料の自動作成機能やダッシュボード機能をご提供。
スタートアップ企業の事業概要、時価総額、株主情報、役員情報など、幅広いデータをご提供。
ファンドの経理や決算、分配計算や監査法人対応、親会社へのレポーティングまで、幅広くご提供。
独自のデータベースと知見を活かして、スタートアップに特化した株価算定・投資検討デューデリジェンスをご提供。
事業方針の変更で売却ニーズを抱える事業会社、満期が近づくファンド等が保有するスタートアップの株式をダイレクトに買取。