視覚障がい者向け歩行支援から屋内ナビゲーション基盤へ──Ashirase、シリーズAで3.4億円調達

視覚障がい者向け歩行支援から屋内ナビゲーション基盤へ──Ashirase、シリーズAで3.4億円調達

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視覚障害者向け歩行支援デバイスや屋内空間データ基盤を開発する株式会社Ashiraseは、シリーズAラウンドで第三者割当増資による総額3.4億円を調達したと発表。

引受先は、Wing3号G投資事業有限責任組合、復建調査設計、SUMISEI INNOVATION FUND、飯田橋クロスパートナーズの4者。

Ashiraseは2021年設立のHonda発スタートアップだ。視覚障害者向け歩行支援デバイス「あしらせ」と、屋内空間データ基盤「IndoorFlow」を開発している。

「あしらせ」は、靴に装着したデバイスの振動で進行方向を伝え、視覚障害者の単独歩行を支援する製品だ。2023年に先行販売を行い、2024年10月には量産モデル「あしらせ2」の一般販売を開始。2026年にはオーストラリアでも販売を開始した。同社によると、欧州ではEU医療機器規則のClass Iに適合しており、2026年秋の販売開始を予定している。

屋外ではGPSやデジタル地図の活用が進む一方、駅や商業施設、病院などの屋内では、高精度な位置情報や共通の空間情報基盤の整備が十分ではなく、案内やナビゲーションに課題が残っている。

同社が2026年4月に提供を開始した「IndoorFlow」は、「あしらせ」の開発で培った測位・誘導技術を応用した屋内空間データ基盤だ。独自のVisual Positioning System(VPS)技術により、専用設備を設置することなく、カメラ画像を用いて屋内空間を高精度にデータ化できる点を特徴とする。東京都庁本庁舎やTAKANAWA GATEWAY CITY、JR東日本のシェアオフィス「STATION WORK」、JR広島駅周辺などで導入・実証が進んでいる。

今回調達した資金は、「IndoorFlow」の開発や導入拡大、データ基盤やAPIの整備、測位・地図生成技術の高度化に充てる。また、「あしらせ」の機能改善や欧州を中心とした海外展開の継続、エンジニアや事業開発人材の採用など、組織体制の強化も進める方針だ。

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