株式会社kikitori

農産物流通のデジタル化を支援するクラウドサービス「nimaru」を開発・提供する株式会社kikitoriは、シリーズAラウンドで第三者割当増資により3億円を調達したと発表。引受先はグロービス・キャピタル・パートナーズとアグリビジネス投資育成で、累計調達額は約7億円となった。
同社の「nimaru」は、生産者から流通事業者まで、農産物の出荷や取引に関わる業務をデジタル化する業界特化型クラウドサービスだ。生産者がスマートフォンから出荷予定や数量を連絡できるほか、流通事業者の入出荷業務や事業者間のデータ連携などに対応する。同社によると、全国200以上の主要事業者に導入され、登録生産者数は30万人を超えるという。
農産物流通の現場では、出荷や受発注などの業務に紙やFAX、電話が使われるケースが残り、情報共有やデータ活用が課題となっている。生産者やJA、卸売市場、仲卸、量販店など複数の事業者が関わるため、需給情報が十分に共有されなければ、取引機会の損失につながる場合もある。 kikitoriは「nimaru」の対象を流通だけでなく、圃場での生産管理や肥料・農薬・資材の受発注などにも広げている。
今回調達した資金は、「nimaru」の販売拡大や販売管理機能の強化、AIを活用した機能開発、新たな取引プラットフォームの事業化などに充てる。
AIを活用し、蓄積した流通データから出荷時期や数量の最適化、価格動向の分析などを行う。また、「nimaru取引プラットフォーム」では、産地と消費地、物流をクラウド上でつなぎ、共同配送や信用スコアリング、見積もりから決済までの取引機能を提供する計画だ。






