救急車の「たらい回し」解消するドクターズプライムが3.9億円調達、セカンドオピニオンサービス提供へ

救急車の「たらい回し」解消するドクターズプライムが3.9億円調達、セカンドオピニオンサービス提供へ

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ドクターズプライムは、シリーズAラウンドでDual Bridge Capital、ニッセイキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルから総額3.9億円の資金調達を完了した。これにより、同社の累計調達額は銀行融資を含めて6.4億円に達した。

同社は医師紹介事業「Dr.’s Prime Work」で解消を目指すのは救急車の受け入れ拒否による「たらい回し」問題。医師の行動データを基に、患者対応に積極的な医師が高い評価を受けられる評価制度を設けることで、病院売上の向上や不要な搬送要請の削減に貢献する。そのほかにも、日常診療で役立つ医師向け教育コンテンツ配信事業「Dr.’s Prime Academia」を提供してきた。

代表取締役の田 真茂氏は、京都大学医学部を卒業後、聖路加国際病院で初期研修を修了し、救命救急センターで当直帯責任者を務めた。その後、現場での経験を通じて、医師と患者の間に存在する「情報の非対称性」や、医師が患者対応よりも論文実績で評価される風潮に課題を感じ、これらを解決するための事業創出を決意。メドレーで遠隔診療事業の立ち上げに携わったのちにドクターズプライムを創業した。

これまで自己資金で事業運営を続けてきた同社にとって、今回が初めての株式による資金調達となった。資金は、toC向けサービス「LifeDoctor」への事業投資に充当する。Life doctorは、一度受けた診察に関する不安を医師に相談できるセカンドオピニオンサービス。5月にリリースを予定している。

田氏は、プレスリリースでLifeDoctorの事業背景についてコメントした。(一部抜粋)

「欧米では『なんでも相談できる家庭医』の文化が普及しています。それに対して、日本は国民皆保険制度でアクセス性が良いがゆえに『症状にあった専門家に行こう』となり、なんでも相談できる家族のような医師(欧米での家庭医)という概念が根付きませんでした。

家族のようになんでも相談できる医師がいないがために、困った時に頼る先がなく『自分らしく選べる医療』が実現できないという課題が日本の医療にはあると考えています。

ドクターズプライムでは、Life doctorの普及により『自分らしく選べる医療をすべての人に』届けます。」

画像はドクターズプライム社プレスリリースより

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