「ダークストア」型の調剤薬局を拡大──Kiviaq、1.5億円調達で首都圏に店舗網構築へ

「ダークストア」型の調剤薬局を拡大──Kiviaq、1.5億円調達で首都圏に店舗網構築へ

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調剤薬局事業を展開する株式会社Kiviaqは、プレシリーズAラウンドで1.5億円を調達したと発表。マーキュリアインベストメント、Coral Capital、Spiral Innovation Partnersが新たに参加し、創業以来の累計調達額は2.8億円となった。

Kiviaqは、食品や日用品の即配で使われる「ダークストア」の仕組みを調剤薬局に応用した「キビヤックファーマシー」を運営する。オンラインで処方せんを受け付け、服薬指導や調剤後に薬を配送する一方、店舗には薬剤師が常駐し、対面でも処方せん受付や服薬指導に対応する。

2025年10月に東京都港区で1号店を開局し、2026年8月時点で50の医療機関、4つのオンライン診療プラットフォームと連携している。当日配送エリアは東京都内18区まで拡大し、千代田区、中央区、港区では調剤後最短30分での配送に対応する。同社によると、処方せん取扱枚数はローンチ時の約10倍となり、自社配送エリアでのリピート率は8割に上るという。

背景には、高齢化による医療ニーズの拡大と、医療機関や薬局の担い手不足がある。従来の薬局では、患者が店舗まで移動し、受付や調剤を待つ必要がある。Kiviaqは、オンライン受付と配送を組み合わせることで、薬局への来店を前提としない受け取り方を広げようとしている。

同社は、処方や提供状況をデータで管理し、医薬品在庫の配置を最適化する仕組みも開発している。需要の高い薬は各「キビヤックファーマシー」に配置し、使用頻度の低い薬は「セントラル調剤拠点」で一括管理する構想だ。あわせて、在庫発注や分包・一包化などの業務を集約し、店舗の薬剤師が服薬指導などに時間を充てやすい体制の構築を進める。

今回調達した資金は、キビヤックファーマシーの拡大とシステム開発に充てる。今後は、セントラル調剤拠点をハブとして周辺の店舗をつなぐ「ハブ&スポーク型」のネットワークを首都圏で広げるほか、地場の調剤薬局への物流・在庫管理・システム面での支援も検討する。将来的には、処方データや在庫データ、配送実績などを活用し、医薬品の需給を可視化するデータプラットフォームの構築も目指す。

※ ダークストア:一般客が来店して買い物をするのではなく、ネット注文のピッキング・梱包・配送(ラストワンマイル)に特化した配送専用の拠点のこと

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