(2022年3月7日週) 海外資金調達 Weekly <Unicorn編>

(2022年3月7日週) 海外資金調達 Weekly <Unicorn編>

written by

KEPPLE編集部


3月7日週に報道された資金調達に伴い、ユニコーン(企業評価額10億ドル以上の企業)となった3社を企業評価順に紹介します。

第1位 BYJU's(企業評価額 220億ドル)

第一位は、オンライン学習を手掛けるBYJU's(企業評価額:220億ドル)でした。デカコーン(企業評価額100億ドル以上)にあたる企業は、世界でも32社しかなく(※1)、そのうちの1社です。コロナ禍の中、各国では学校閉鎖が続いたため、その恩恵を受けました。競合のUnacademyも2021年に4.4億ドルを調達し、企業価値が34億ドルに達するなど、インドのEdTech分野は非常に注目されています。日本では、AIを用いた学習システムを提供するatama plusが2021年に51億円の資金調達を行っています。


第2位 Acorns(企業評価額 20億ドル)

第二位は、おつり投資アプリのAcorns(企業評価額:20億ドル程度)でした。ロボアドバイザーなどと同じく、投資初心者の投資ハードルを下げるものとして、人気です。日本では、「トラノコ」(TORANOTECが運営、2021年に29億円を調達)や「マメタス」(マザーズ上場のウェルスナビが運営)が類似企業です。BYJU’sの案件同様、世界最大手の資産運用会社であるBlackRockが資金調達に参画したのが興味深いです。


第2位 Lunar(企業評価額 20億ドル)

同率第二位は、ネオバンクのLunar(企業評価額:20億ドル)でした。Lunarが北欧でサービスを開始したとき、すでに北欧の銀行業務は世界的に非常に先行しており、約95%の消費者が既存企業が提供するデジタルバンキングサービスを利用していました。その中での競争を勝ち抜くために、Lunarは既存インフラとの統合やID番号を軸としたサービス展開というアプローチを取りました。高い参入障壁を乗り越えた経験から、Lunarの社長は、 「北欧でネオバンクとして成功できれば、どこでも成功できる」と考えています。日本では、インターネット専業銀行の住信SBIネット銀行がIPOを計画していました。3000億円規模の案件になると報道されていましたが、市況悪化により、上場を取りやめました。



注)
(※1)
https://explodingtopics.com/blog/decacorn-companies
(※2)
https://fortune.com/impact20/2020/acorns/#:~:text=A%20tech%2Ddriven%20financial%20services,billion%20in%20assets%20under%20management.


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