AIエージェント時代のガバナンス基盤へ──dodoAI、2.8億円調達で企業導入を加速

AIエージェント時代のガバナンス基盤へ──dodoAI、2.8億円調達で企業導入を加速

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AIエージェントの運用基盤を開発するdodoAI株式会社(旧58株式会社)は、ジェネシア・ベンチャーズをリード投資家とするシードラウンドで総額2.8億円を調達したと発表。あわせて、2026年6月1日付で社名を58株式会社からdodoAI株式会社へ変更した。

引受先は、ジェネシア・ベンチャーズのほか、クオンタムリープベンチャーズ、三菱UFJキャピタル、三井住友海上キャピタル、Speee代表取締役CEOの大塚英樹氏。

同社は2022年に設立。AIエージェントによる業務遂行を企業の管理下で安全かつ継続的に運用するためのプラットフォーム「dodoAI」を開発・提供している。東京、ドバイ、ベトナムの3拠点体制で開発・事業展開を進めており、今回の調達を機に、エンジニアリング人材の採用やエンタープライズ向け導入支援体制を強化する。

近年、生成AIの進化に伴い、AIは情報検索や文章生成にとどまらず、ソフトウェア開発、調査、分析、顧客対応など、企業活動のさまざまな領域で実務を担う存在になりつつある。一方で、多くの企業のガバナンスや監査体制は人間による業務遂行を前提に設計されており、AIエージェントが判断や実行に関与する場合の統制や説明責任が新たな課題となっている。

dodoAIは、複数のAIエージェントを企業内で管理・検証・監査するための運用基盤だ。AIエージェントを利用すること自体ではなく、業務の中でどのように統制し、履歴を残し、説明可能な形で運用するかに焦点を当てている。

同プラットフォームは、OpenAI、Anthropic、Googleなど複数の大規模言語モデル(LLM)と連携できる。クラウド環境に加え、オンプレミスや閉域環境にも対応し、企業ごとの規制要件やデータ管理方針に応じた運用を可能にする。また、AIによる判断や実行の履歴を記録することで、説明可能性や追跡可能性の確保を支援する。

これまで同社は、自動車、金融、通信、エネルギー分野の大手企業と実証を進めてきた。大手損害保険会社との取り組みでは、基幹システムの一部領域でAIを活用した開発を実施し、品質を維持しながら作業工数を削減したとしている。

今回の調達を機に、同社は高い説明責任や監査対応が求められる業界を中心に展開を拡大する方針だ。AIエージェントが組織の一員として業務を担う時代を見据え、企業向けの統治基盤の構築を進める。

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