読書教育のオンラインサービスのYondemyが1.2億円調達

読書教育のオンラインサービスのYondemyが1.2億円調達

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読書教育のオンラインサービスを提供するYondemyは、既存株主であるXTech Venturesをリード投資家として、アコード・ベンチャーズや個人投資家4名を引受先とする約1.2億円の資金調達を実施した。これにより、累計の資金調達総額は約4.2億円となった。調達した資金は、データ活用のシステム開発やマーケティングに充て、サービスの普及とアライアンスの強化を目指すとしている。

同社は、日本初の読書教育に特化したオンライン習い事サービス「ヨンデミー」を提供しており、AIを活用して子ども一人ひとりに最適なレベルの本を推薦する。また、読む前のきっかけ作りから読後の感想共有、親子の会話促進まで、読書体験を一貫してサポートし、読書習慣の定着を促進する。

入会後3カ月で生徒の約40%が毎日本を読むようになり、読書習慣の定着が見られる。有料会員の平均読書冊数は月25.6冊で、全国平均の月3.1冊を大きく上回る。また、読書後の感想提出数は80万件を超え、会員満足度は93%に達している。

代表取締役の笹沼 颯太氏は、大学在学中に英語多読講師や家庭教師として子どもの教育に携わった。子どもの読書離れの課題を痛感したことから、中学以来の友人と共に2020年4月にYondemyを設立し、代表取締役に就任した。同年12月に「ヨンデミー」のサービス提供を開始している。

近年、子どもの活字離れが深刻化しており、2015年から2023年の間に小学生の1日あたりのインターネット使用時間は約2時間増加し、3時間半を超えている。その結果、7割以上の小学生が週に1冊も本を読まないなど読書離れが進んでいる。このような背景から、読書習慣の定着を支援するサービスの需要が高まっている。

今回の資金調達により、Yondemyはデータ活用のシステム開発やマーケティング活動を強化し、サービスの普及とアライアンスの強化を図るとしている。子どもたちの読書習慣の定着を支援し、教育格差の解消に寄与することが期待される。

今後、Yondemyは読書支援にとどまらず、作文指導など新たな教育領域への拡大を計画している。また、漢検などとのアライアンスを通じて子どもや家庭との接点を広げ、事業成長を目指す方針だ。

画像はYondemyプレスリリースより

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