オンラインサービス販売プラットフォーム運営のMOSHが8億円の資金調達、クリエイターエコノミーのさらなる活性化を支援

オンラインサービス販売プラットフォーム「MOSH(モッシュ)」を運営するMOSH株式会社は20日、シリーズBラウンドで、第三者割当増資により、8億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

引受先は、グローバル・ブレイン株式会社(新規)をリード投資家とし、千葉道場ファンド(新規)、KDDI Open Innovation Fund 3号(新規)、DBJキャピタル株式会社(既存)。

本ラウンドを含めた累計資金調達額は約12億円となった。

同社の運営する「MOSH」は、個人がオンライン上でのサービス提供を行うために必要なサイト作成機能や、決済機能、顧客管理機能などを備えたサービス販売プラットフォーム。
zoomなどの外部サービスの利用やサブスクリプションでの販売など、柔軟なカスタマイズが可能となっており、現在、美容・音楽・料理・占いなど200業種以上の幅広い事業者に利用されている。
また先日、個人の売上最大化を目的とした新たな取り組みとして「MOSH for TEAMS」をリリースした。
これは各個人がチームを作り、共同でサービスを展開することができる仕組みとなっており、事前に設定した比率で収益が分配されるなどの機能を備えている。



同社は、代表である籔氏が、世界一周をした際にCtoCサービスの広がりを目の当たりにしたことや、SNSなどを起点にやりたいことや情熱を持った個人が自己実現をライフスタイルの中心において活動していくという流れがスタンダードになるのではと考えたことをきっかけに、「情熱がめぐる経済をつくる。」をミッションに掲げ、創業。

同サービスは現在、月額サブスクリプション利用者の増加に伴う一人当たりの流通額増加や元々オフラインで教室などを運営していた法人の利用が増加したことを背景に、流通額が前年比2.4倍、登録者数が前年比1.7倍の4.5万名(2022年3月末時点)と高成長を見せている。



今回の調達資金は、サービス認知拡大のためのマーケティング費用や人材採用による開発体制の強化に充当するとしており、2022年度内に「Webエンジニア」「事業開発」「マーケティング」「カスタマーサクセス」などのポジションを中心に大幅な増員を予定している。

採用ページはこちら :  https://careers.mosh.jp/
Meetyでのカジュアル面談はこちら : https://meety.net/articles/t2--j1t0fyyhqg

代表である籔氏に今後の展開について伺ったところ、クリエイターにとっての課題を解決していけるような事業展開を予定しているという。
籔氏によるとクリエイターのエンパワーメントをするには、将来の不安を取り除くための『1.売上安定化』、活動範囲の拡大による『2.売上最大化』、労働集約型ビジネスから脱却するための『3.コンテンツ化』、活動により獲得したファンコミュニティなどの『4.アセット化』が必要だという。
これらは段階的に顕在化する課題だとし、同社では、オンラインによる収益源の確保や月額サブスクリプション機能によって『1.売上安定化』、今回新たに導入した「MOSH for TEAMS」によって『2.売上最大化』にアプローチしている。
今後は「MOSH for TEAMS」の強化を行なっていくとともに、『3.コンテンツ化』の課題解決に向けた事業展開を行なっていくという。

加えて、海外の顧客を抱えているクリエイターが増加している背景もあり、カテゴリーとエリアの拡大に向けた事業展開も行うとしている。