全方向移動ロボットで工場を柔軟に──TriOrb、3億円追加調達で米国展開を加速

全方向移動ロボットで工場を柔軟に──TriOrb、3億円追加調達で米国展開を加速

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九州工業大学発スタートアップの株式会社TriOrbは、シリーズBラウンドのセカンドクローズとして、第三者割当増資と融資により3億円を追加調達したと発表。国際協力銀行(JBIC)と豊田通商が出資し、三井住友銀行が融資した。今回の調達により、累計調達額は45.3億円となった。

TriOrbは、球駆動式の全方向移動プラットフォーム「TriOrb BASE」を開発するスタートアップだ。産業技術総合研究所(産総研)グループのAIST SolutionsによるAISolスタートアップ認定も受けている。

「TriOrb BASE」は、球体を駆動部に用いることで360度全方向への移動を可能にする移動プラットフォームだ。製造現場で設備や部材などを移動させる用途を想定しており、複数台を組み合わせた協調搬送にも対応する。固定された生産ラインに依存せず、製品や生産量の変化に応じて工程を組み替えやすい生産体制の構築を目指している。

製造業では、人手不足への対応に加え、製品や需要の変化に合わせて生産設備を柔軟に変更できる体制の整備が課題となっている。AGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)などを活用した搬送工程の自動化も進められており、工場内の物流や設備配置を柔軟に変更する技術へのニーズが高まっている。

今回出資した豊田通商とは、同社グループが持つ機械設備分野の知見を活用し、「TriOrb BASE」の製造現場への導入を進める。生産ラインの構成を柔軟に変更できる体制の構築に取り組み、海外展開も視野に入れる。

また、JBICからは日本発スタートアップの海外展開を支援する投資戦略に基づく出資を受けた。TriOrbは2026年に開設した米国拠点を軸に、現地での事業展開を進める方針だ。

調達資金は、「TriOrb BASE」の市場投入に向けた量産化、米国市場での事業展開、自律走行技術などの開発、エンジニアを中心とした人材採用に充てる。

画像はTriOrb HPより

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