次の10億人の保険を目指すLydia AIが保険大手と提携し、800万米ドルのシリーズA+をクローズ

翻訳元の記事公開日：2021年10月26日　記事提供：Meet Global

Lydia AI（旧Knowtions Research）は、シリーズA+資金調達ラウンドで800万米ドルの調達を完了したと発表した。既存の投資家であるInformation Venture Partnersが主導し、500 Globalを含む新しい投資家が参加した。Lydia AIは、この新たな資金調達により、日本、韓国、東南アジアへの進出を目指す。

伝統的に、保険会社は年齢や性別に基づいて商品を設計している。Lydia AIは、AIとグローバルヘルスデータを活用し、保険会社がより精度の高い商品設計ができるエンジンを構築する方法を考案した。

「感性と高齢化に伴い、健康保険会社にとって健康リスクはますます未知数で管理が難しくなっています。Lydia AIは、オープンAPIを通じて世界の健康データを学習させ、保険会社とチームを組んで保険会社に利益をもたらします」とLydia AIのCEOであるAnthony Leeは述べている。

Lydia AIは、世界の健康データで訓練されたディープラーニングのリスクスコアリングエンジンで、正確な健康ベンチマークを生成する。保険会社はLydia AIを利用して、体験のパーソナライズ、引き受け業務の迅速化、新商品の開発などを行う。同社は、大手保険会社と提携し、Lydia AI健康スコアのデジタル商品シリーズの第一弾を発売した。

Lydia AIは、世界の健康データで学習させたディープラーニングによるリスクスコアリングエンジンで、正確な健康ベンチマークを生成する。画像クレジット : Lydia AI

同社は、デジタルLydia AI健康スコア保険商品の第一弾を台湾で発売し、今後、アジア全域で展開していく予定だ。

「我々は、代替データの新しいソースとAIが、より買いやすく、より多くの人々、特に現在の業界で十分なサービスを受けていない人々を保護できるデジタル保険商品を生み出すと信じています 」と、Anthony Leeは述べている。「アジアだけでも、経済的な余裕がないことによる治療拒否は920億米ドルにのぼります。より多くのデータと予測精度の向上により、保険会社がより良いリスク決定を行い、次の10億人のための顧客体験を変革できるようにします」。

Lydia AIは、今回の資金調達により、健康スコアの適用範囲を様々な種類の医療保険や生命保険に拡大することで、デジタル医療データを用いた健康リスクスコアリングの新たな業界標準として確立していく予定である。同社は、アジア第4位の保険市場である台湾をパイロット市場として選定し、今回の資金をもとに、日本、韓国、東南アジアへの展開を予定している。

「Covid-19が対面チャネルを閉鎖する中、Lydia AIは、保険会社が遠隔地での顧客体験を変革することを支援する態勢にあると考えました。Lydia AIは新しいデジタル医療保険商品の基幹となることができると考えています」とInformation Venture PartnersのジェネラルパートナーであるDavid Unsworthは述べている。

500 GlobalのマネージングディレクターであるTony Wangは、「我々は、世界の困難な問題を解決する企業を信じており、それがLydia AIに投資した理由です。次のフロンティアとなる顧客は、デジタルファーストの市民であり、現在の保険加入者とは根本的に異なるニーズを持っています。Lydia AIには、この問題を解決するチームと技術があると信じています」とコメントしている。 Lydia AIは現在42人を雇用しており、来年には25人の新規雇用を追加し、強力なグローバルプレゼンスを強化・成長させる予定である。

トップ画像クレジット：Lydia AI

翻訳元：https://meet-global.bnext.com.tw/articles/view/47521

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