快適なフィットネスライフの実現を目指すスタートアップ6選

快適なフィットネスライフの実現を目指すスタートアップ6選

written by

KEPPLE編集部

目次

  1. はじめに
  2. スタートアップ6選
    • 株式会社FiT
    • 株式会社Opt Fit
    • 株式会社アリストル
    • インターディメンション株式会社
    • ミラーフィット株式会社
    • ナップワン株式会社
  3. おわりに

はじめに

フィットネスは、健康や体力の維持・向上を目的として行う活動を指す。有酸素運動、筋力トレーニング、柔軟性トレーニング、栄養、休息、ストレス管理などが含まれる。これらの要素をバランスよく取り入れ、定期的な運動と健康的な生活習慣を実践することが、健康維持にとって重要だ。

近年、こうした健康への意識の向上から、フィットネスジムへの関心が高まり、施設や利用者が増加傾向にある。2021年以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一時的にジムの閉鎖などが起こり減少傾向にあったが、オンラインフィットネスの人気が高まるなど、業界に変化が生じている。

Fitness Businessによると、2019年のフィットネス市場規模は4939億円に達し、業界史上最高値を更新したが、2020年はコロナ禍の影響を受け、前年対比約35%減となった。しかし、2022年には4503億円まで回復し、コロナ禍の収束とともに徐々回復傾向にある。

スタートアップ6選

株式会社FiT

アプリを活用したフィットネスジム「LifeFit」・フィットネスジムの管理アプリ「FitGo!」を開発・運営する。LifeFitは、アプリを通じて最短1分で24時間いつでも利用開始が可能なフィットネスジムだ。手ぶらでの利用や外靴のまま入室が可能であり、手軽さ、通いやすさを追求している。同社が提供するアプリFitGo!で会員登録を行い、ジムの利用チケットを購入することで即座にジムの利用が可能だ。

30日通い放題が月額2980円、その日限りの利用は500円と低価格で、入会費用や管理費用は発生しない。2022年2月にオープン後、2023年7月時点で全国24店舗を展開し、約1万人の会員が利用する。

2023年8月には、シリーズAラウンドにて、ニッセイキャピタル、XTech Venturesをはじめとする5社を引受先とした第三者割当増資、および金融機関からの融資により約6億円の資金調達を実施した。

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企業HP:https://fitinc.jp/

株式会社Opt Fit

フィットネスジムでの運営コストの削減およびデータ経営を実現をする「GYM DXⓇ」や自動危険感知「24時間AI監視カメラ」を運営・開発する。GYM DXはフィットネス施設内に専用カメラを設置することで、AIが危険検知や不正入館検知、マシンの利用率分析やリアルタイム混雑状況の配信を行うサービスだ。ローンチから約2年が経つ2023年10月時点で、大手フィットネス企業運営の店舗を中心に1000店舗が導入。

2023年10月には、シリーズAラウンドにて、アコード・ベンチャーズ、愛知キャピタル、NOBUNAGAキャピタルビレッジ、KBキャピタル及び名南M&A、DEEPCORE、STATION Aiファンド、ゼロイチキャピタルを引受先とした第三者割当増資による2億円の資金調達を実施した。

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企業HP:https://optfit.jp/

株式会社アリストル

オーディオフィットネスサービス「BeatFit」を運営する。BeatFitは、ヨガインストラクターやランニングコーチなど、厳選されたトレーナーによる音声誘導とトレーニングに最適な音楽のプレイリストから構成される、定額制のパーソナルトレーニングアプリだ。

2021年10月には、シリーズBラウンドにて、ツクイキャピタル、VOYAGE VENTURES、その他個人投資家を引受先とした第三者割当増資による約2億円の資金調達を発表した。2023年10月には、新たな取り組みとしてBeatfitをさらに楽しく盛り上げるグッズ等を扱う公式オンラインショップ「Beatfit.shop」を開設。

インターディメンション株式会社

越境インクルーシブヨガ事業「ONE OM ONE(ワンオームワン)」の運営などを行う。ONE OM ONEは、主に米国・英国などの物価の高い英語圏で、腰痛・肥満・高齢・ハンディキャップなどサポートが必要なユーザーを対象としているヨガのプライベートレッスンを提供するプラットフォームだ。東南アジアやインド・東欧・アフリカ・中南米などの地域のヨガインストラクターをラインアップしている。

2023年4月には、プレシードラウンドにて、エンジェル投資家 宮本邦久氏、在シリコンバレー連続起業家Jikhan Jung氏ら、複数の投資家を引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施した。

ミラーフィット株式会社

専用アプリで操作できる等身大のミラーデバイスを使った自宅トレーニングサービス「MIRROR FIT.」を運営する。専用のミラーデバイスに映し出されるトレーナーの動きと、ミラーに反射する自分の姿を同時に確認しながらトレーニングできる。ミラーデバイスの操作やトレーナーとのスケジューリングはアプリで行い、全国の参加者とハイタッチ・チャット機能でつながることができる。

2023年2月には、シードラウンドにて、One Capitalファンド、レアゾン・ホールディングス、千葉道場ファンド、ケネディクスを引受先とした3.05億円の資金調達を実施した。2023年7月には「MIRROR FIT. スマート体組成計」の一般販売を開始した。

ナップワン株式会社

従量課金型シェアフィットネス「Nupp1」を運営する企業。Nupp1は、専用アプリに登録されている種類豊富なフィットネス施設の中から行きたい所を探し、施設の遊休時間を活用して、1分単位の従量課金で利用することができるサービス。これまでフィットネス施設に通うことが難しかった人が、好きな時間に好きな場所で、必要な分だけ通うことを可能にしている。 ジムに通いたくても通えていなかった潜在層にアプローチすることで、フィットネス産業をさらに拡大し、人々の健康増進に役立てることを目指す。

2020年3月には、プレシリーズAラウンドにて、ジェネシア・ベンチャーズ、みずほキャピタル、三菱UFJキャピタル、児玉昇司氏、正林真之氏など個人投資家を引受先とした第三者割当増資による1億円の資金調達を実施した。

おわりに

今回紹介した企業は、アプリやSNSなどテクノロジー技術の活用により、フィットネス業界に変化をもたらしている。今後も、フィットネス関連のスタートアップの動向にはさらに注目が集まりそうだ。



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参考:Fitness Business 「日本のフィットネスクラブ業界のトレンド2022 年版

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