
バックオフィス業務の委託と案件管理の効率化で、少人数でも成果を出せる体制づくり
AIS CAPITAL株式会社2021年、日本初の外国人起業支援のベンチャーキャピタルファンド「BooSTARX 1号投資事業有限責任組合」を設立したAIS CAPITAL株式会社。同社では、VC事業・PE事業にてファンド決算サポート・ FUNDBOARD をご利用いただいております。今回は、代表パートナーの郭氏にお話を伺ってきました。
導入の目的
- バックオフィス業務の委託と案件管理の効率化により、少人数でも成果につながる体制を構築
課題
- 少数精鋭組織のため、バックオフィス業務を内製化することが難しい
- 案件管理をExcelで行っていたが、チーム内の情報共有に課題があった
所感と今後の展望
- KEPPLE DBと連携した案件登録、案件情報の一括管理でチーム内共有がスムーズに
- FUNDBOARDから報告書を出力し、LP報告や決算での活用へ
投資銀行から独立して設立。日本初・在日外国人の起業を支援するベンチャーキャピタルファンドを立ち上げ。
- Q. 起業家コミュニティを支援する中で生まれた会社だとお伺いしました。チームのミッションと体制について教えてください。
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AIS CAPITALは、大手の証券会社で日中クロスボーターの投資銀行業務を経験したメンバーが独立して立ち上げたVCファンド・PEファンドを運営している会社になります。日本と中国でそれぞれ5〜6名、計12名ほどのメンバーで活動しています。
VC投資に関しては、去年BooSTARX1号ファンドを立ち上げて運営を始めたところです。BooSTARX1号ファンドは、在日外国人の立ち上げたベンチャー企業を支援することに特化したファンドです。日本における外国人起業家を1人でも増やしていこう、支援していこうという趣旨でやっていまして、別途運営している起業家コミュニティと併走するようなファンドという位置付けです。
日本人の起業家、日本人のスタートアップも支援対象になります。特に中華圏・中国進出という観点で支援できることが1番の強みだと認識しています。
PE投資に関しては、過去に日中クロスボーダーのM&Aコンサル事業をやっていた経緯で立ち上げました。最初の試みとして、アジア電子部品ファンドを立ち上げ、中国の大手上場企業から資金をお預かりして、日本の電子部品を作る中小企業を買収するという活動をしています。
- Q. 支援する中で、外国人の起業家は増えてきていますか?
- 増えてきていますが、理想に対してはまだ伸び代があると感じています。 日本には約300万人の外国人がいますが、スタートアップに関わる人はその中のわずか数%です。諸外国における移民のスタートアップ関与率と比較すると5倍くらい差がある状況です。
ファンド決算サポートとFUNDBOARDの併用で、少数精鋭で成果を出せる体制構築へ。 VC・CVCへの支援実績も導入を後押し。
- Q. ファンド決算サポート・FUNDBOARD導入を検討された当時の背景はどういったものでしたか?
- ファンド決算等々のバックオフィス業務については、我々のように少人数でやっている会社で全てを内製化するのは難しく、当初から外部の専門家にサポートいただくことを検討していました。また、以前は案件管理をExcelで行っていたところ、チーム内での共有に課題があったため、検討案件から投資先まで管理できるよりよいシステムを探していました。
- Q. ファンド決算サポート・FUNDBOARD導入の決め手について教えてください。
- 他社サービスとも比較検討を行いましたが、ファンド決算サポートとFUNDBOARDのどちらも利用できることが決め手でした。また、VC・CVCの支援について、たくさんの実績をもっていらっしゃることもポイントでした。我々と同じような課題を抱えているVCへの支援実績があることで、安心してお任せできると感じています。

FUNDBOARD導入でチーム内の共有がスムーズに。入力した案件情報を報告書フォーマットで出力し、LP報告やファンド決算での活用へ。
- Q. 実際に導入して感じていることや、業務での活用シーンを教えてください。
- ファンド決算サポートについては、非常に柔軟に対応いただいており助かっています。 FUNDBOARDについても、導入したことで案件管理がよりスムーズになっていることは間違いないです。 DB情報を連携して簡単に案件登録が行えるため、チーム内の共有も楽になりました。また、案件情報として入力したデータが一定のフォーマットで出力できる機能は非常にうまく設計されていると思います。出力した内容は、LP報告やファンド決算に活用していきたいと考えています。
これからもM&Aアドバイザリー等の投資銀行事業とスタートアップ投資事業を柱に事業展開。ゆくゆくはケップルがVCのパートナーになることを期待。
- Q. 御社の今後の方向性と、それを踏まえてケップルに期待されることを教えてください。
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AIS CAPITALは引き続き投資銀行事業と投資事業の両輪で走っていくと思います。 今は日中案件がメインですが、今後は東南アジア案件も対応できる体制も作っていきたいと考えています。まずは、投資業務を通じて次の成果につながるような状況を作っていきたいですね。
また、今後は事業会社をプロデュースして傘下に持つことも計画しています。実現したら、投資銀行事業と投資事業、事業会社の3つの機能を持つことになりそうです。
ケップルはスタートアップデータベース事業を展開されていますが、将来的には案件の紹介や具体的な情報提供などを通じて、VCのパートナーとしてより深くお付き合いができるようなポジションを築いていただけると嬉しいです。
- Q. ありがとうございます。弊社もご支援できる範囲を広げてまいります。最後に、郭様がお仕事をする上でモチベーションになっていることを教えてください。
- 起業当初から局面も変わってきています。事業を通じて、信頼を得られるようになったと感じています。それが励みにもなりますし、信頼してくださった関係者の方々によい仕事をして恩返しをしていきたいと思っています。